豊かな自然に恵まれた鳥取県は、全国有数のジビエ(鹿肉・猪肉)と地酒の宝庫。最近では、地元の日本酒とジビエ料理を掛け合わせた“マリアージュ”が注目を集めています。
本記事では、プロソムリエが厳選した鳥取地酒×ジビエのペアリング3選と、実際に味わえるおすすめ店舗、ペアリングのコツを徹底解説します。
1. 鹿肉ロースト × 「稲田姫 純米吟醸」稲田本店

繊細な旨みとフルーティな香りが調和
- 鹿肉の特徴
クセが少なく、赤身の旨みと上品な甘みが魅力。ローストやグリルで素材の味を活かす調理法が人気。 - おすすめ地酒
「稲田姫 純米吟醸」は、米の旨みとフルーティな吟醸香が特徴。鹿肉の柔らかな味わいと絶妙にマッチし、後味をすっきりとまとめてくれます。 - ペアリングのポイント
鹿肉の淡白さには、香り高くキレのある日本酒がベスト。冷やしても燗でも美味しい万能タイプ。
2. 猪肉の煮込み × 「生酛玉栄」久米桜酒造

力強いコクと熱燗の旨みで野性味を引き立てる
- 猪肉の特徴
脂の甘みと力強いコクが魅力。煮込みやシチュー、カツなど濃厚な料理に向く。 - おすすめ地酒
「生酛玉栄」は、鳥取が“燗酒の聖地”と呼ばれるきっかけとなった一本。熱燗にすると米の旨みと酸味が引き立ち、猪肉の濃厚な味わいを包み込む。 - ペアリングのポイント
ジビエ特有の野性味には、温度で表情が変わる生酛造りの日本酒が好相性。熱燗で脂を溶かし、後味をさっぱりさせてくれる。
3. 鹿肉のシャルキュトリー × 「千代むすび 純米大吟醸」千代むすび酒造

華やかな香りと繊細な甘みで肉の旨みを引き立てる
- 料理の特徴
鹿肉のパテやサラミなど、ジビエのシャルキュトリーはワインだけでなく日本酒とも好相性。 - おすすめ地酒
「千代むすび 純米大吟醸」は、華やかな吟醸香とやわらかな甘みが特徴。肉の旨みやスパイス感を引き立て、余韻まで美味しさが続きます。 - ペアリングのポイント
香り高い純米大吟醸は、前菜や冷菜、軽めのジビエ料理と合わせて楽しむのがおすすめ。
実際に味わえる鳥取のジビエ&地酒の名店

- ペペネーロ イタリア館(鳥取市)
山陰の森が育んだジビエを使ったイタリアンと、地元酒蔵の日本酒が楽しめる老舗。 - 稲田屋 米子店(米子市)
地酒「稲田姫」をはじめ、蔵元直送の日本酒とジビエ料理を古民家空間で味わえる。 - 山紫苑(鳥取市)
鹿野温泉の宿で、庭園露天風呂と共にジビエ料理と地酒のペアリングを堪能できる。
ジビエと日本酒マリアージュの楽しみ方

- ジビエ料理は脂や旨みが強いので、香り高くコクのある日本酒を選ぶのがポイント。
- 温度帯(冷酒・常温・燗)を変えることで、料理との相性も変化。食材や調理法に合わせて楽しもう。
- 鳥取ではジビエフェスやイベントも開催されており、ペアリング体験やプロの解説付きセミナーも人気。
まとめ
鳥取の地酒とジビエは、地元の自然と文化が生んだ絶品マリアージュ。プロソムリエ厳選のペアリングで、鹿肉や猪肉の新たな魅力を発見してみてください。
初心者でも気軽に楽しめるお店やイベントも充実。ぜひ鳥取で、ここだけの美味しい体験を。
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