鳥取県は「星取県」とも呼ばれ、全国でも有数の美しい星空が楽しめる地域です。特に大山山麓や鳥取砂丘周辺は光害が少なく、満天の星空や天の川を肉眼で観察できるスポットとして人気を集めています。
この記事では、初心者から天文ファンまで楽しめる天体観測に最適な星空スポット7選を詳しくご紹介します。
1. さじアストロパーク(鳥取市佐治町)

鳥取県鳥取市佐治町にある「さじアストロパーク」は、国内第8位の大きさを誇る103cm反射望遠鏡「キラット望遠鏡」を備えた公開天文台です。晴れた夜には約45分間の天体観察会を開催し、月明かりのない夜は特に満天の星空が楽しめます。
- 【開催期間】4月~10月の金曜・土曜(予約不要)、その他は要予約
- 【住所】鳥取県鳥取市佐治町高山1071-1
- 【電話】0858-89-1011
- 【アクセス】JR因美線「用瀬駅」から車で約20分、鳥取自動車道「用瀬PA」から車で約20分
- 【特徴】プラネタリウム、宿泊施設(星のコテージ)も完備し、ゆったり星空観察が可能
※雨天・曇天時はプラネタリウム投影に切り替わります。
2. 鳥取砂丘(鳥取市)

日本海に面した鳥取砂丘は、広大な砂の大地が夜空を遮るものなく見渡せる絶好の星空スポットです。特に「すりばち」と呼ばれる大きなくぼみの中に身を沈めて星空を見上げると、没入感のある満天の星空を体験できます。
- 【おすすめ時期】月明かりのない新月近辺
- 【特徴】天の川や流れ星の観察に最適。国際宇宙ステーション(ISS)も見えることがある
- 【イベント】星空観察会や星空ツアーも随時開催
鳥取砂丘での星空観察は、自然の暗さと広大な空間が魅力です。
3. 大山山麓(西伯郡大山町)

大山の山麓は標高が高く、周囲に人工の光が少ないため、星空観察に適したスポットが点在しています。特に大山隠岐国立公園内のキャンプ場や展望台は、天の川や流星群観察に最適です。
- 【おすすめスポット】大山寺周辺、鍵掛峠展望台
- 【特徴】澄んだ空気と標高の高さでクリアな星空が楽しめる
- 【注意点】夜間は冷え込むため防寒対策をしっかりと
4. 浦富海岸(岩美町)

日本海に面した浦富海岸は海岸線の暗さが星空観察に適しており、海と星空のコントラストが美しいスポットです。特に夏から秋にかけての天の川観察におすすめ。
- 【アクセス】鳥取駅から車で約40分
- 【特徴】海風を感じながらの星空観察が魅力
5. 若桜町(八頭郡)

若桜町は山間部に位置し、光害が少ないため星空観察に適した穴場スポットが多いです。地元の星空観察イベントも開催されており、初心者も参加しやすい環境です。
6. エバーランド奥大山(日野郡江府町)

自然豊かな奥大山のエバーランドでは、夏季に星空観察会が開催されます。七夕の時期には特に美しい星空を楽しめ、子どもから大人まで参加可能です。
- 【開催例】7月5日「星空観察会@エバーランド奥大山」
- 【参加費】無料(事前申込不要)
- 【備考】雨天時は別イベントに変更
7. 米子まちなか星空観察会(米子市)

市街地でありながら星空案内人による解説付きの観察会が開催され、星座早見盤のプレゼントや抽選会も楽しめます。予約不要で気軽に参加可能です。
- 【定員】45名
- 【開催時期】冬から春にかけて
- 【問い合わせ】鳥取県 星空環境推進室 0857-26-7409
天体観測のポイントと注意事項

- 月明かりのない新月の夜がおすすめ:星が最もよく見えます。
- 防寒対策を忘れずに:特に山間部は夜間冷え込みます。
- 天候の確認を必ず:雨天・曇天時は観察会が中止やプラネタリウム投影に切り替わる場合があります。
- 予約が必要な場合もあるため事前確認を:特にさじアストロパークの観察会は曜日や期間によって異なります。
まとめ

鳥取県は全国でも屈指の星空観察スポットが豊富で、自然の暗さと美しい景観を楽しみながら天体観測ができます。
特に「さじアストロパーク」の大型望遠鏡を使った観察会や、鳥取砂丘の広大な空間での星空観察は格別です。ぜひご家族や友人と一緒に、鳥取の星空を満喫してください。
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